メールアドレスの使用禁止文字〜使わない方が無難な文字(2)
2010年3月20日
インターネットができるようにプロバイダー契約を結ぶ際や携帯電話を購入の際、
あるいはホームページを開設するためにレンタルサーバーを借りてドメインを取得した時など、
様々な状況でEメールアドレスを作成・申請する状況があります。
その時のメールアドレスの文字で注意しておいたほうがいいことがあります。結論から言いましょう。
以下のメールアドレスは認められません。
@ の直前にピリオド/ドット(.)がある
メールアドレス : xxxx.@xxxxxx
@ より前でピリオド/ドット(.)が連続している
メールアドレス : xx..xx@xxxxxx
以前は一部携帯電話(au、docomo)では上記のメールアドレスの
使用を許可していたことがあり、サーバーによっては受信拒否に
なるトラブルが起こっていました。
(現在は仕様変更し、使用は認められていません。)
なお経験談になりますが、2009年11月に PC から KDDI のレンタルサーバーの申請を行った際、
@ より前でピリオド/ドット(.)がひとつある
メールアドレス : xx.xx@xxxxxx
をフォームに入力しようとしたら、エラーとされました。
本来は RFC によって許可されているメールアドレスです。
(特にそのことで KDDI 側に質問はしませんでした。)
@ より前ではピリオド/ドット(.)の使用を控えて、半角記号
-(hyphen:ハイフン、ハイホン、ハイフォン)と
_(underscore:アンダースコア、アンダーバー、アンダーハイフン)を使ったほうが無難かもしれません。
実際には、メールアドレスとして使用できる文字や記号は
インターネットに関する世界標準を提唱する
The Internet Engineering Task Force(IETF、インターネット技術タスクフォース、インターネット技術標準化委員会)が策定する
RFC(Request for Comments)という文書の中の
次の2つの文書で定義されています。
RFC 5321(Simple Mail Transfer Protocol)
RFC 5322(Internet Message Format)
ローカル部(=@より前の部分)に使用できる文字は以下の ASCII 文字である。1.まず、次の ASCII 文字をそのまま並べた形式(RFC 5321では Dot-string、RFC 5322ではdot-atomと呼ぶ)が使用できる。・大小のラテン文字(本来は大文字・小文字は区別されるが、実際には区別されていない実装がほとんどである。一般的には小文字で表記される)・数字(半角数字)・! # $ % & ' * + - / = ? ^ _ ` { | } ~(プロバイダー側で利用可能な記号文字を一部のみに制限している場合が多い)・.(先頭と末尾以外で使用可能。2個以上連続してはならない)2.さらに、“" "” でくくられた quoted-string の形式であれば、加えて次の ASCII 文字を使用できる。・( ) < > [ ] : ; @ ,・.( quoted-string 中では制限はない)・スペース3.さらに quoted-string 中では、“\” を前につけた quoted-pair の形式であれば、加えて次の ASCII 文字を使用できる。・\ "
引用のように、かなり複雑にメールアドレスで使用できる文字が定義されていますが、非常に分かりにくいです。
またプロバイダー側で独自に制限している文字も結構ありますから、
使用していいかどうか疑わしい文字は使わないほうが無難ですね。
ラベル: 技術メモ(HP)