検索エンジン最適化へのこだわり〔7〕「ウェブ標準の【XHTML+CSS】によるホームページ制作」の中で何度か取り上げているように、一部のホームページ制作会社(一部と言っても、実際には相当な数のホームページ制作会社)が【XHTML+CSS】で作らないと検索エンジン対策的に不利になる(極端な場合、検索されなくなる)とユーザーやお客様の不安をあおっているのはとんでもない間違いで、ただの無責任な営利目的か無知・無能の極みと断言できるほどひどい話です。
そこで、今回は検索の原点に立ち戻って、「検索エンジン側にとってのホームページとは?」という点について考えてたいと思います。
検索の原点に立ち返ると、無責任なホームページ制作会社の言う「XHTML+CSSでホームページを作らないと検索エンジン対策的に不利になる(極端な場合、検索されなくなる)」という煽動がいかにデタラメかがよく分かるはずです。
検索エンジン側にとってのホームページの位置づけ
インターネットを使っていて、普段あまり意識することはありませんが、検索サービスを提供するグーグルやヤフーなどの検索エンジン側にとって、数多のホームページの存在こそが莫大な収入の源に他なりません。
古参のホームページはほとんど全てHTMLで制作されています。その古参の中には早くからGoogle AdWords(グーグル・アドワーズ)などを利用して、グーグルの広告主となっている優良顧客が沢山います。
その古くからの優良顧客のホームページを、HTMLだからという理由で検索対象から外すなどということは決してあり得ない話です。それは検索エンジン側のビジネスという観点からも明白です。
万が一にもHTMLがXHTML+CSSに比べて検索で不利になるようなら、当然、検索エンジン側はその事実を広告主である顧客に伝えるのがビジネスマナーであるはずです。
グーグルは顧客にそんなことを通知したことはありません。グーグルの様々な公式サイトの中でも、HTMLが不利だと言及した箇所はありません。(あれば皆がホームページで取り上げているでしょう。)
米グーグルの公式サイト(英文)を読むと、しばしば「(X)HTML」という記述に出くわします。(モバイル検索の内容ではない時にです。)そこにはHTMLとXHTMLの差別はありません。ちなみに、日本のグーグル・アドセンスの公式ヘルプの中には、次のような記述があります。
一般に、Google のプログラム ポリシーに記載されているように、AdSense コードへの変更は許可されていませんが、W3C HTML および XHTML 標準に準拠するように、検索向け AdSense のコードに対して特定の変更を行うことを許可しています。
(「Google では、W3C HTML および XHTML 標準に準拠するように、検索向け AdSense のコードに対して変更を行うことができますか?」)
この一文からもグーグルがHTMLとXHTMLを差別していないことを見て取れます。
知っている人は知っていますが、グーグルは自社の公式サイトや公式ブログで、結構SEOについて触れています。しかもその内容は多岐に渡り、分量もあります。例としていくつかご紹介しましょう。
- 「検索エンジン最適化(SEO)」
- 「検索エンジン最適化スターター ガイド」(PDFファイル)
- 「Google のインデックスやランク付けなどに関する、10の誤解」
- 「Google と相性の良いサイトの作成」
- 「Google と相性の良いサイト」
余談になりますが、2010年末から2011年始めにかけて、グーグルが公式サイトで取り上げる話題は専ら「(SEOとしての)有料リンクの禁止」に関してです。皆さんはも有料リンクに走らないようご注意ください。
検索の理想に叶う最高のホームページとは?
以上は主に “検索エンジン側にとっての収入源としてのホームページ” という観点からHTMLとXHTMLの優劣を取り上げましたが、もう一つの側面からも触れておきたいと思います。
そのもうひとつの側面とは、“検索の理想” という観点です。
検索エンジン側に立って検索サービスとうものを考えると、もし可能であれば、検索結果の最上位にはより良い優れたコンテンツのホームページ(=最高のホームページ)が来るようにしたいと思うはずです。それが “検索の理想” の姿です。
ところがどんなに頑張っても、全知全能の神様でもない限り、その理想が100%実現されることはありません。
そこで、検索エンジン側のエンジニア達は、いくつものルール(=検索順位のアルゴリズム)を定めて、少しでもその理想に近づく努力をしているというのが検索の現状です。
さて、より良い優れたコンテンツのホームページ(=最高のホームページ)というものを念頭に置き、もしあなたが検索エンジンを設計する立場にあるとしたら、古くからあるHTMLで作られた優れたコンテンツのホームページと最近XHTMLで作られたお粗末なコンテンツのホームページのどちらを検索結果の上位に表示させますか?
答えは明らかです。
“検索の理想” という観点からも、HTMLとXHTMLのファイル形式の違いによる優劣など存在しないことが分かります。
デザインクロスの検索エンジン対策(検索エンジン最適化・SEO・SEM)
- 最適なウェブサイト名とドメイン戦略
- 検索エンジンが好むホームページ構成でのサイト設計
- 検索エンジンが推奨する理想的なページ構成
- 検索エンジンにとって分かりやすく、高評価につながる的確なリンク設定
- インターネット世界での需要を割り出した上での検索キーワードの本文中への使用
- 検索エンジン対策と販売促進を両立させる言葉使用のテクニック
- ウェブ標準(W3C準拠)でのホームページ制作は当然として、さらに上を行く表示速度高速化コーディングとセマンティック・ウェブに基づくサイト制作
- プログラムやスクリプトは検索エンジン対策的にマイナスになるものを避け、むしろプラスになるものを積極使用
- ホームページの細部にまでいたるデザインクロスならではのこだわり制作のノウハウ